
めっきり秋らしくなりましたが、いかがおすごしでしょうか?
天気予報でも乾燥注意報の発令が多く目に付くようになりました。
強引に前フリをして、今回は『お肌の乾燥』についてのうんちくです。
博多泡屋も、手作り石鹸に使用するオイル(馬油・オリーブ油・椿油など)には、すごいこだわりを持っていますが、これからの季節すごく気になる部分ですよね。
乾燥肌は、医学的には『乾皮症』とよばれます。
空気の乾燥や新陳代謝の低下などが原因でおこります。
以前お話しましたが、お肌は表面に近いほうから「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層からなります。
乾燥で問題になるのが、表皮の最も外側の「角層」です。
肌は何層にも分かれて「バリア機能」「分泌と排泄」「体温調整」「感覚器」の様々な仕事を行います。この中でも重要なバリア機能は(外部刺激や内部からの乾燥を防ぐ)ラップ1枚程度の《角質層》が行っている仕事です。
かつては、角層は死んだ細胞が積み重なっているだけで、役に立たないものだといわれていましたが、現在では、皮膚の「保湿機能」や「バリア機能」を担う重要な役割を果たしていることが解かっています。
その中で、最近特に話題を集めているのが、「角質細胞間脂質」といわれる部分です。
「角質細胞間脂質」とは、角質細胞の間にある脂質で、蒸発しようとする水分をため込む働きをします。
セラミドが約半分を占めます。セラミドの重要性がわかってきてからいろいろな原料が開発されて、従来は米などの植物由来の物でしたが、最近では人間の組成と同じかよく似た、セラミドⅡやセラミドⅢなどが配合された保湿剤が登場しています。
(セラミドと表示されていても、その原料の種類や製法はさまざまです。次の機会にまたご紹介します。)

上の図は角質層を拡大したものですが、一つ一つの細胞が細胞間脂質という接着剤のような脂質で繋がれているのがわかります。この脂質が水分を逃がさないように保湿を行ったり、外部からの紫外線や細菌などが入ってこないように膜を張って防御しています。しかし加齢や季節によって細胞間脂質が減少する事で、バリア機能が失われ、《カサカサお肌》や《シワ》などの原因になってしまいます。最近ではアトピーの原因の一つとされ、細胞間脂質に注目が集まっています。
★乾燥期のスキンケアは、角層の保護・保湿が重要です。
保湿剤は、入浴後すぐ、お肌がしっとりしているうちに塗るのが最も効果的です。
入浴後すぐはお肌が潤っていますが、その後は急速に蒸発し、水分量は入浴前より減ります。
入浴後は、体をふいてから、できるだけ早めに保湿剤を塗って水分をお肌にとどめましょう。